排卵誘発剤であるクロミッドの効果や副作用について紹介します。

不妊治療には必須!排卵誘発剤で治療を!

不妊症に悩む女性は多い

悩んでいる女性

不妊症や不妊治療といった言葉を最近ではさまざまなメディアでよく耳にするようになりました。

妊活中の夫婦はもちろんのこと、妊娠を考える人にとっては気になってくるところだと思います。

国立社会保障・人口問題研究所の2005年度の「出生動向基本調査」では、不妊の心配をしたことある初婚同士の夫婦において25.8%の人が心配しているという結果でしたが、その5年後2010年。同じ調査の結果を見てみると、31.1%にまでのぼっています。

さらに不妊症の検査や治療の経験をするカップルも増加傾向にあります。

不妊の心配をしている夫婦(31.1%)で、かつ、不妊に関する検査や治療経験がある夫婦の割合は17.9%もいるということがわかりました。

つまり、不妊の心配をしている夫婦の半数以上が、その不安から検査や治療をおこなっているのです。

しかし、なぜこれほど不妊に対し不安を抱えている人が多いのでしょうか。

不妊は排卵障害や子宮内膜症という女性の問題があったり、勃起障害などの男性の問題も大きく影響しているといわれています。

また、社会的な要因として「晩婚化」、そしてそれに伴う「晩産化」が大きな原因になっているといわれています。

晩婚化というのは初婚年齢の平均が年々少しずつ高くなっていることを指す言葉です。要するに一般的な婚期を過ぎてから結婚することをいいます。

平成25年度の少子化社会対策白書のデータによると、平均初婚年齢は男が30歳、女が29歳になっていいて、この年齢は30年前と比較するとなんと男は3歳、女は4歳も上がっています。

妊娠や出産による仕事の中断を避けるためだったり、仕事とプライベートの充実を望むために先延ばしにしている人が多くなってきていることが原因だといえるでしょう。

一般的には20代前半がもっとも妊娠しやすい時期といわれているのですが、晩婚化によってどんどん妊娠しにくい状態になってしまいます。

こういった状況から、不妊治療として体外受精や人工授精という治療受ける人が増加してきています。

ちなみに体外受精については特定不妊治療と認定されて、他に治療法がない場合には援助を受け取ることができるようになっています。

夫婦の年収が合計730万円までといった制限がありますが、1回につき15万円もの給付を受けられる制度が存在するのです。

また現在ではクリニックを受診することは何もめずらしくなくなりましたし、最近では不妊専門相談センターが設立されるほどになりました。

不妊は今や社会問題になっているのです。

不妊に対して不安や悩みがあるなら、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

不妊治療には排卵誘発剤

排卵誘発剤を勧める女医

妊娠をしたい女性にとっては、卵子の排卵がもっとも重要なことです。

排卵とは卵巣から卵子が飛び出し、卵管と呼ばれるところに入ることをいいます。

卵巣は小さな臓器で、そこには原始卵胞という卵子を含む細胞が集合しているものがあり、生理によって脳から命令が送り出され20個くらいの原始卵胞を成長させます。

そして2週間かけてその中の1つだけが20mmくらい成長し、卵巣から飛び出て卵管に卵子が取り込まれるわけです。

これがいわゆる排卵の仕組みとなります。

不妊治療ではこの排卵を促す治療をおこないます。

一番簡単に治療できる方法が「排卵誘発剤」を使うことです。

排卵誘発剤を使うことで、卵子に対して刺激を与えることができます。

卵子の成長を促して、排卵しやすい環境を作り出してくれます。

不妊症になる原因というのは色々ありますが、その中でも無排卵月経や月経周期が長い稀発月経などの排卵障害においてよく利用されたりします。

また、あとで説明するタイミング法を試してダメだった状態にも使われることが多いです。

排卵誘発剤の種類

排卵誘発剤を服用する女子

世の中に出ている排卵誘発剤というものにはどんな種類があるのでしょうか。

実は大きく分けて2種類の排卵誘発剤が存在します。

まずひとつが「卵子を育てる効果がある排卵誘発剤」です。

クロミフェン製剤やゴナドトロピン製剤といったものがあります。

そしてもうひとつが「排卵を助ける効果がある排卵誘発剤」です。

hCG製剤やGnRHアゴニスト製剤、あとはGnRHアンタゴニスト製剤といったものがあります。

基本的に不妊治療をおこなう際、その人の状態によってこれら排卵誘発剤の種類を変えたり、いくつかの排卵誘発剤を組み合わせて使ったりします。

たとえば卵子が育ちにくい状態の場合は、卵子を育てる効果がある排卵誘発剤を使い、卵子を育てて排卵を促すという方法をとります。

それでも自力での排卵は難しいという場合は、排卵をさらに促す効果がある排卵誘発剤を使って、育っている卵胞から卵子が排卵されるようにしていきます。

ここで紹介した治療方法は、数ある治療の流れのほんの一つにすぎません。

不妊治療ではいろんなパターンで治療していくのです。

クロミッドで治療しよう!

排卵誘発剤の中でも有名なクロミッド

クロミッドのシート

さまざまな排卵誘発剤がありますが、特に有名だといわれているのがクロミッドになります。

クロミッドというのはクロミフェンクエン酸塩と呼ばれる主成分が含まれており、女性の排卵を促す排卵誘発剤です。

またクロミッドは錠剤になっていて、排卵日が不安定な人や軽い排卵障害が発生している人などがよく利用しています。

このクロミッドに含まれているクロミフェンクエン酸塩は脳の視床下部に作用し、その働きによってエストロゲンという女性ホルモンと認識され、卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの分泌が刺激されるようになります。

ちなみにセキソビットという似たような排卵誘発剤がありますが、それよりもクロミッドの方が効果が強くできています。

そこから卵胞が成長していき、クロミッドを使ってから5日~10日くらいで排卵が起こるのです。

クロミッドを使った排卵誘発法というのはそれにかかってくる時間や費用からみて負担が少なくなるので、不妊の原因がまだはっきりとわかってない状態なら最初に取り組むべき治療方法だといえるでしょう。

不妊治療には排卵誘発剤のクロミッド

クロミッドの効果

クロミッドの効果を解説する医者

クロミッドを服用すると人工的に排卵日が調節できて、タイミング法などにより妊娠確率を上昇させることができるようになります。

この方法を排卵誘発法と呼びます。

クロミッドを医師の指示通りに3~4サイクル服用していくことになりますが、基本は4サイクルに入るまでに妊娠するケースが多いです。

万が一この方法で妊娠しなかった場合は違う方法がおこなわれます。

実際にクロミッドを服用してから排卵に合わせて性行為をおこない、生理の予定日より2週間くらい経って生理が来ないときは、妊娠検査を受けていきます。

もし検査によって妊娠していないという結果であれば、また治療のサイクルを繰り返していきます。

クロミッドによる妊娠率

妊娠したい女性

クロミッドを服用することで卵胞が育ちやすくなったり排卵しやすくなりますが、そこから無事に排卵できたときはどれくらいの妊娠率になるのでしょうか。

まず、クロミッドは卵胞の成長が自力でできない人に使用される排卵誘発剤です。クロミッドのおかげで大体70%から80%くらいの確率で排卵が実現できるようになります。

今までなかなか排卵できなかったという人でも、クロミッドによる不妊治療を進めていけば、かなり高確率で排卵に至るというわけです。

クロミッドを利用して排卵までたどり着くことができたとしても、実際に妊娠できなければ意味がありませんよね。

クロミッドで治療した方の妊娠率は25%から30%くらいとなっています。

これはクロミッドなどの薬を服用してなくても自然と排卵して妊娠する人の確率とまったく同じです。

実際にクロミッドを服用して毎月排卵できるようになったら、単純に考えて半年くらいの期間があれば妊娠することができるでしょう。

もちろんあくまでも可能性の話ですから、実際にはうまくいかないこともあります。

実際、6周期以上クロミッドを試していても妊娠しなかったという結果もあります。

このようなデータはひとつの目安にしか過ぎません。あまり過度に期待しないようにしましょう。

万が一期待しすぎてあとでうまくいかなかったら余計に心に不安が生まれやすくなり、そこからホルモンバランスを崩してさらに妊娠しにくい状態に陥ることもあります。

クロミッドの副作用

クロミッドの副作用を感じている女性

排卵誘発剤として代表的なクロミッドには、もちろん医薬品なので副作用が存在します。

まったく何も考えずにクロミッドを服用するのではなく、しっかり副作用について学んでおくことが大事です。

では今回はそんなクロミッドに関する副作用をいくつか紹介していきましょう。

まずひとつが多胎妊娠で双子が生まれやすくなってしまうという副作用です。

クロミッドを飲まないで妊娠した人と比べると多胎妊娠の確率が高くなります。

なお自然妊娠でも1%の確率で多胎妊娠をしてしまいますが、クロミッドを飲んでいるとその可能性が5%くらいまで上昇してしまうのです。

多胎妊娠というのは一度に2人以上の子供を授かることをいいます。別に双子が産まれてもいいのでは?と思ってしまいがちですが、実は母体と胎児のどちらにも合併症などの高いリスクがあるのです。

妊娠中に貧血だったり妊娠高血圧症候群という症状を起こす可能性が高まったり、妊娠初期に赤ちゃんの1人を亡くしてしまうこともあります。

他にも胎児発育不全になる可能性が出てくるでしょう。

そのため多胎妊娠の場合は、妊婦健診の回数を増やし体の状態をしっかりチェックしていかなければなりません。

状態次第では管理入院をすることもあるでしょう。

また、情動不安や精神変調といった情緒不安定になる副作用もあります。

クロミッドを服用すると稀にイライラしやすくなったり気分が落ち込みやすくなったりしてしまうことがあります。これは情動不安や精神変調という症状の可能性が高いです。

その結果ほとんど眠れなくなってしまうことも。

他にもクロミッドにより吐き気に襲われ食欲不振、頭痛や口渇に疲労感なども副作用として挙げられます。

どれもそこまで重大な症状ではありませんが、万が一症状が見られる場合は必ず医師に相談するようにしましょう。

葉酸を摂取しよう!

ほうれんそう

葉酸というのは水溶性ビタミンB群の一緒で、ほうれん草やアスパラガス、いちごなどの果物や大豆にも含まれているものです。

ビタミンは他の栄養素の働きを進めてくれる効果を持ちますが、特に葉酸については血液との関係が深く、赤血球を合成します。

さらに遺伝子物質となるDNAを構成する核酸の合成や口内粘膜の強化、またアミノ酸の合成などいろんな効果を持っています。

なおそんな葉酸が不足してしまうと貧血などの原因を引き起こしてしまいます。

主に妊娠4週目あたりから12週目にかけて胎児の細胞分裂が盛んになり、もしこの時期に不足してしまうと胎児に神経障害を及ぼす危険も出てしまうのです。

そのため、妊娠している人またはこれからその可能性がある人は、食べ物だけではなく葉酸を含むサプリメントを摂取するようにいわれています。

ちなみに葉酸サプリメントはクロミッドと併用しても大丈夫なのか?

という疑問があるかもしれませんが、基本的にはまったく問題ありません。

葉酸サプリメントを飲むことにより、赤ちゃんが神経管閉鎖障害などになる確率を大幅に軽減することができるので、ぜひ活用するようにしましょう。

クロミッドでの不妊治療にかかる費用

不妊治療にかかる費用を解説する医者

クロミッドで不妊治療をする際に、どれくらいの費用がかかってしまうのでしょうか。

高くついてしまったらどうしよう…と考えるかもしれませんが、実際には保険が効くのでそこまで気にするほど高くはつきません。

そのためクロミッドによる不妊治療は多くの人がおこなっています。

クロミッドは排卵の周期に合わせて利用していく必要があるので、1ヵ月ごとに利用する周期が回ってきます。

現在は1周期につき大体500円くらいの料金が掛かります。

これに診察料を足したとしても大して家計に大きく響くようなことはないと思います。

しかし、だからといって飲みすぎても意味はありませんよ!。

また、最終的にかかってくる費用を計算したいのであれば、何周期クロミッドを使い続けるのかを考えておきましょう。何周期を目安にするという決まりは特にありませんが、多くの方が半年くらいでクロミッドによる治療を終えているので、半年くらいを目安に考えるといいでしょう。

クロミッドによる身体的な負担

クロミッドによる身体的な負担を感じている女性

クロミッドを使っていると、イライラしたりお腹が張って苦しくなったりすることが稀にあります。このような身体的な負担はどうすれば改善できるのでしょうか。

まず肉体的な負担を減らすためには、あまり無理しないようにすることです。

体外受精や顕微授精を受ける周期については、できるだけ体を休めるようにしてください。

どうしても症状がつらいと感じている場合は、医師に相談しましょう。

心理的な負担の軽減については困難だといわれていますが、できるだけ体外受精から気をそらすようにし、好きなことをして毎日を過ごすのが一番です。

またネット上には不妊専門のサイトがあり、そこで同じ仲間同士つながることもできたりするので、愚痴や不安を吐き出して交流を持ってみるのもいいかもしれません。

クロミッドが効かないケースもある

クロミッドが効かないケースを解説する医者

実はクロミッドを飲んでも効かない場合があります。

意外とそういうケースは多いので、なぜ効かないのかを知っておくことは重要です。

まず効かない理由というのは主に2つのケースがあります。

ひとつは飲み始めても全然効き始めないパターンです。

このパターンの場合は、服用する量が足りない可能性があります。

用法用量についてはあとで説明しますが、クロミッドを飲む人によっては1日以上の服用ではちゃんと卵胞が大きく育たない可能性があります。

この場合はさらに数日間服用するクロミッドを増やしていき、卵胞が育つかどうかを試していきます。

そしてもうひとつの理由が、効いていたのに途中から効かなくなるパターンがあります。

これはクロミッドに対して体に耐性がついてしまっているからです。

そのため継続してクロミッドを服用し続けていても、徐々に効かなくなるのです。

これはクロミッドに限らず医薬品においてはよくあることなので、効果がない!と心配する必要はありません。

もし服用量が以前よりも増えているのに効かなくなっているという場合は、違う方法で治療を進めていくことになるでしょう。

クロミッドよりも強い薬

白い錠剤

クロミッドが効かないという場合は、さらに効果が強い排卵誘発剤を使うことになるでしょう。

その場合はどうすればいいのか?

一般的には注射療法という方法に切り替えていくことになります。

注射は錠剤であるクロミッドと比べてその効果は非常に強めですが、その分副作用も強くなってしまいます。

注射の場合は卵巣に直接的に働きかけるので、効果はかなり期待できると思います。

ただし自分の腹部に毎日注射をしていくことになるので、精神的にも肉体的においてもクロミッドを服用するより負担を感じてしまうでしょう。

クロミッドを服用しながら体質改善

野菜、肉等のバランスのとれた食事

便利なクロミッドに頼るのもいいですが、ただ頼るだけではなく日々の食事に生活といったところを改善していくことも、妊娠力をアップさせるためには大事な要素となります。

根本的に赤ちゃんを宿すための力が備わっていないと妊娠することは難しいので、ここで妊娠しやすい体づくりについてアドバイスしていきましょう。

まず重要なのはなんといっても「栄養素」です。

不妊症で悩む人のほとんどは栄養不足といわれています。

栄養素をしっかりと摂取して、妊娠できるように体を準備しておきましょう。

気を付けなければならないのは食事のバランスです。野菜、肉や魚、お米などいろいろな食べ物からあらゆる栄養素を摂ることが大事です。

偏った食事は不妊だけでなく、健康にもかかわる問題なので注意しましょう。

そして妊娠したいならビタミンは欠かせない栄養素となります。

その中でもビタミンEについては「妊娠ビタミン」と呼ばれるほどの栄養素で、細胞膜の機能を改善したり血行をよくしたり、またホルモン分泌も調節してくれたりします。

さらにビタミンEは抗酸化力が高いので、卵子が老化することを防いでくれます。

主にナッツ・アーモンドなどに含まれているので、ぜひ普段の食生活に取り入れるようにしましょう。

さらにもうひとつ大事なのがビタミンAになります。

ビタミンAは子宮環境を整えてくれる作用があり、これが不足してしまうと不妊につながったり流産といったトラブルを招くことがあります。

主に卵や肉類に含まれているので、妊娠しやすい体づくりをしたいなら絶対に摂るようにしてください。

不妊治療の方法は他にもある!hCG注射ってなに?

hCG注射とは

hCG注射

不妊治療としてクロミッドが効かない場合には、よくhCG注射というものを使用していきます。

hCG注射をおこなうと、一定時間後において強制的に排卵を起こすことができます。

ほぼ正確に排卵日を特定できるようになるので、しっかりタイミングを取ることができるのです。

ではhCG注射のhCGとは一体なんなのか?

hCGというのは「ヒューマンコリオニックゴナドトロピン」のことで、日本では「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と呼ばれるホルモンになります。

このhCGというホルモンは、主に受精卵が子宮内膜に着床し、妊娠が起こったときに受精卵の表面に存在する絨毛から分泌されます。

このhCGが卵巣に作用することで、妊娠を維持する際に必要なプロゲステロンという黄体ホルモンが分泌するようになり、胎盤が完成する頃まで黄体が維持されるようになります。

hCGというホルモンが正しく分泌されることは、妊娠を成立させるために必要なものだといえるでしょう。

hCG注射の効果は2つ

hCG注射の効果を説明する医者

hCG注射によって実際にもたらされる効果とは一体どんなものなのでしょうか。

まずひとつは「排卵を誘発する」という効果です。

hCGというホルモンは卵巣を刺激するので、hCG注射をしたあと24時間から36時間くらい経つと強制的に排卵を起こしていきます。

注射をした当日や翌日にタイミングを合わせると妊娠の確率を上昇させることができるようになります。

排卵が正常に機能されてない場合はもっとも有効的な方法だといえるでしょう。

ただし、hCG注射をしたからといって誰でも必ず排卵が起こるとは限りません。

多嚢胞性卵巣症候群や高プロラクチン血症などを患っている場合においてはなかなか効果を感じられないといわれています。

多嚢胞性卵巣症候群というのは卵巣の中にできる卵胞の発育が遅く、ある程度卵胞が大きくなっても排卵されずに多数の卵胞が卵巣内に溜まってしまうという病気です。

生殖年齢の女性の中でも約8%ほどの人に発症が見られています。

原因ははっきりとわかっているわけではありませんが、現在ではゴナドトロピン異常だったり、脂肪組織の機能異常によって起こるといわれています。

そして高プロラクチン血症というのはプロラクチンというホルモンの血中濃度が高くなってしまう病気になります。

プロラクチンは出産後へ向け体を作り出すために、脳下垂体から出るホルモンの一種です。

母乳が作れるように乳腺を発達させ、また子宮収縮を促し体の回復を早めていくという作用をもたらします。

ただこのプロラクチンの血中濃度が高いと生殖機能に大きな影響が出てしまうことがあるのです。

たとえば高プロラクチン血症になると出産してないのに母乳が出てしまったり、生理不順に陥る傾向があります。

さて、hCG注射による効果としてもうひとつ挙げられるのが「黄体ホルモンの補充」です。

女性は妊娠をすると黄体ホルモンというものが分泌されて、そこから妊娠が正常に始まります。

ただ黄体機能不全といった障害などにより、その分泌が少ないと精子と卵子が受精したとしても着床に至らないことがあります。

そのためhCG注射をして黄体ホルモンを補充することで、妊娠に対するフォローをすることができるようになります。

副作用について

hCG注射の副作用を感じている女性

hCG注射には錠剤であるクロミッドと同じく副作用があります。

ではどんな副作用があるのでしょうか?

特に注目してもらいたいのがずばり「卵巣過剰刺激症候群」と呼ばれるものになります。

一般的には35歳以下の女性、または痩せ型の女性に起こりやすいといわれています。

卵巣過剰刺激症候群は排卵誘発剤によって卵巣内の卵胞が強く刺激されて卵巣が膨れてしまい、そこからいろんな症状が出てしまう病気となります。

基本的にはそのほとんどが軽症で済みますが、人によっては重症化することもあるのが特徴です。

そうなると下腹部に痛みや不快感、そして血栓症や呼吸不全を引き起こしてしまい、最悪の場合は入院しなければいけません。

ではもう少し詳しく説明していきましょう。

hCG注射をする際に今から紹介する症状が見られたら、卵巣過剰刺激症候群の可能性が考えられます

まずひとつが下腹部の張りです。

卵巣が腫れるとお腹に水が溜まる症状が出てしまいます。

下腹部に違和感を感じた人は卵巣過剰刺激症候群だと疑うべきでしょう。

そして体重が急に増加したという人もその可能性が考えられます。

なぜ体重が増加するかというと、先ほどの水が溜まる症状が関係しています。

さらに水が溜まっていくと内蔵が圧迫されるので、そこから痛みや吐き気が伴います。

実際に吐いてしまうといった人もいるようです。

なお卵巣過剰刺激症候群になっても、妊娠自体はできます。

しかしその状態のまま妊娠してしまうと、ホルモン量の変化により症状の悪化につながってしまう恐れがあります。

そして卵胞がいっぱい発生しているので、多胎妊娠をする可能性が強まってしまいます。

そうなると卵巣にかかる負担は大きくなるでしょう。

腹痛に吐き気などの症状が重くなっていて不妊治療を止めている場合は、妊娠する前にしっかり治療することを優先してください。

あとhCG注射の副作用として「卵子の質が低下する」という症状もあるといわれています。

本来排卵するときに分泌する黄体形成ホルモンとは違い、hCGは体内に長期間残ってしまいます。

そのためホルモンバランスが乱れて生理の周期が狂い、卵子が自然に育たなくなります。

さらに結果として妊娠しにくい体になってしまうわけです。

このようなこともあり、一部の不妊治療専門のクリニックではhCG注射を使わないところもあったりします。

ただ本当に必要なときに必要な量を使えば、素早く望む結果が得られるのは事実です。

副作用に対して不安が強い人は、必ず医師と相談するようにしてください。

注射の費用

スマホで費用を計算した女性

もしhCG注射を打つのであれば、どこで打ってどうやって打てばいいのか?

そしてどれくらいお金がかかるのか?という疑問が出てくると思います。

まずhCG注射による治療を受けられるのは産婦人科と不妊治療クリニックとなります。

ただし、副作用が発症する可能性があるので病院によっては初めからhCG注射を打ってくれるところと、打たないところが存在します。

だから実際にhCG注射による治療をすぐにでもしてもたいたい場合は、必ず事前に病院のホームページをチェックしておいてください。

では気になるhCG注射の費用についてですが、この注射は保険が適用できるので安くなっています。

現在ではhCG注射を1回打つのに400円から1000円で済むことが多いです。

もちろん診察にかかる費用などがこれに加算されてしまいますが、それでも合計で3000円未満という金額になるでしょう。

ただしここで気をつけてほしいことがあります。

それは保険の適用外になるケースも存在するということ。

診察内容だったり、病院によっては適用外になる可能性があるのです。

hCG注射を打つタイミングを決めるために、子宮内部を観察する超音波検査は保険の適用ができる回数が決められており、その回数によって一部が保険適用外になったりするのです。

仮に適用外になったとしても何十万円と費用がかかるわけではありませんが、予定していた費用と違ったなんていうことにならないように、必ず確認を取っておくべきでしょう。

身体的な負担

身体的な負担を感じている女性

hCG注射は実際に打つと、もちろん注射独特の刺す痛みは生じます。

そしてhCG注射の場合は筋肉注射になるので、薬を入れられる感覚が強まるほど少しずつ痛みが増していきます。

もちろんhCG注射の痛みに関しては個人差がありますので、人によっては痛みをあまり感じにくかったりするでしょう。

ではhCG注射から生じる痛みをなんとかするためにはどうすればいいのでしょう。

どうしても痛みを我慢するのがつらいという人は、注射する場所を肩ではなくお尻にしてもらうのがおすすめです。

hCG注射をする前に知っておくといいポイントも紹介しておきましょう。

力を入れてしまうと体が強ばってしまうので、刺されるときに痛みが強くなります。

だから力を抜きリラックスした状態を作り出すようにしてください。

そしてhCG注射を連日にわたって行っていると、痛みやしびれを感じることがあります。こうならないように、場所を変えながら注射するといいでしょう。

お尻に注射してもらう際も、日によって右や左などにずらしながらしてもらうように主治医に伝えましょう。

あとは、担当医から色々とアドバイスを聞いておくことも大事です。

hCG注射をしたあとに「注射した部分の周辺をよく揉んでください」といわれることがあります。

揉むことによって吸収速度が上がるので、硬結や発赤などの症状を抑えることができるのです。

これによって少しは楽になるかもしれません。

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